こんばんは。四季卿と申します。
S12~14の3か月間使用していたクレセドラン構築をご紹介させていただきます。
※S12ではヒードランの持ち物はもくたんとなってます
成績の方は以下になります
S12 最高レート1970 最終レート1921
S13 最高レート1943 最終爆死
瞬間1位も取ったりしました…
S14 最高レート1913 最終レート1910
1.構築経緯
S11でトリルアシレの超火力に惚れた私は、冠環境でもトリルパを煮詰めていくことにしました。
数あるダイマックス技の中でも「ダイストリーム」「ダイバーン」の2種は2度目の攻撃をする際に天候変化で威力が上がるため、容易な受けだしを許しません
ダイストリーム,ダイバーンを最も強く使えるポケモンとして、ヒードランとアシレーヌが思い浮かびました。
ヒードランはダイスチル,ダイアースで自身にバフをかけていきながら殴れる点がダイマックスエースとして適任であると考え、アシレーヌは純粋な火力と水・妖の攻撃範囲が魅力的でした。
その強力な手法を最も強く生かせる戦い方として、S11でサマヨールに使用していた「手助け」が強力であると思いました。
手助けが使える高耐久トリラーとして今回はクレセリアを採用。
サマヨールと違い持ち物を自由に持てるという点からメンタルハーブで挑発対策をすることができ、不意のトリル阻止に狂わされることがないという点が評価できます。
クレセリアのトリックルームを行う際にサポートポケモンが欲しいという所から、今回は猫だましを使えるゴリランダーを採用。
他のこのゆびとまれ,ねこだましサポート役と違う点はゴリランダー自身がグラスフィールドの恩恵を受けた超火力で殴り手としてそのままトリルエースになれるため、トリルターンが無駄にならないという点が評価点として挙げられます。
この点は過去作でのガルーラクレセのトリパと同じものを感じますね。
こうして猫だましからトリル、そのまま高火力で押し切る4体の基本選出が完成しました。
先発:
後発:
この4体のトリル選出で重かったのが次の2体
手助け,弱点保険を絡めたガラルファイヤー
レイスポス
この2体はゴリランダーの猫だましを無視しながらトリル始動役であるクレセリアをワンパンすることが出来るため、トリル選出以外の方法で対処する必要がありました。
試行錯誤の末、補完選出として化身ボルトロスと悪ウーラオスを採用。
化身ボルトは負けん気によりレイスポスのダイホロウ,ガラルファイヤーのダイアークをけん制することが出来、自身もダイジェットエースとして第2の素早さ操作エースとして活躍してくれます。
悪ウーラオスはダイジェットボルトロスと攻撃方面での相性が良く、トリル選出をした際でもトリルが切れた後の終盤の掃除役としても活躍してくれ、どちらの展開でも選出できるスペックを持っています。
2.単体紹介
クレセリア@メンタルハーブ
性格:のんき
特性:ふゆう
実数値(努力値):227(252)-×-188(244)-97(12)-150-81
S,最遅
技
・サイドチェンジ
・手助け
解説:
構築の出発点。手助けを使える高耐久トリルエースという点から採用しました。
サマヨールと違い持ち物を自由に持てるため、構築の苦手な要素を補えるカスタマイズ性能があります。
またムーンフォースでトリル始動役として頭を悩ませる「悪ウーラオス」に最低限抗える点も評価しています。
特攻は4振り悪ウーラオスをムーンフォースで確定で落とせるくらいまで振り、あまりを物理防御に振り切りました。
悪ウーラオスや弱点保険メタグロス,ブリザポス等、クレセリアが被弾する攻撃は物理技が多いと判断したため、物理方面を厚くしました。
手助けはクレセリアを採用する一番の理由としての採用で、味方の不一致ダイマックス技も実質タイプ一致技として威力を引き上げることができる技です。
これにより役割破壊技は相手のポケモンをワンパンする威力に、タイプ一致のダイマックス技は相手のダイマックスポケモンすらもワンパンする威力になりますので、有限ターン内に決着を付けなければならないトリパとは相性が非常にいいです。
サイドチェンジはヒードランを護るための技として採用。
ブリザポスでもメタグロスでもどこからでもダイアースが飛んでくるため、サイドチェンジで透かしていきます。
ただめちゃくちゃ読まれやすい技であるため、上の方では相手がサイドチェンジを読むことを更に読んであえてサイチェンを打たずに手助けで火力増加を優先する…といったことも結構やりました。
アシレーヌ@いのちのたま
性格:れいせい
特性:うるおいボイス
実数値(努力値):187(252)-×-95(4)-195(252)-136-58
S,最遅
技
・守る
解説:
トリルエースその① 冠ダブル界のカイオーガ
手助けを絡めたダイストリームによる破壊力はもちろんのこと、ダイマックスをせずともハイパーボイスでゴリ押していけるという点が評価点です。
フェアリー技をムーンフォースではなくマジカルシャインにしている理由ですが、このゆびとまれ+ウーラオスという並びにも臆せず打てるという点が一つと、ヒードランをダイマックスエースとして運用する際に全体技による削りを事前に入れておきたいからという理由からの採用です。
ヒードラン@シュカのみ
性格:れいせい
特性:もらいび
実数値(努力値):198(252)-×-127(4)-200(252)-126-73
S,最遅
技
・ねっぷう
・大地の力
・まもる
解説
トリルエースその2 冠環境のグラードン(この構築自体グラカイトリパのような感じのゴリ押しと考えています)
晴れ手助けダイバーンによりアシレーヌに勝るとも劣らない超火力で半減でも相手をゴリ押していきます。
大地の力は主にガオガエンに打つ技として採用。ミラーやツンデツンデにも打っていきます。
少し珍しい技としてソーラービームを採用していますが、これはダイソウゲンとして用いることで真価を発揮します。
手助けorグラスフィールドが展開されている状態で放つことで、H振りカプレヒレをちょうど落とせるようになるため、ヒードラン側から打点が無いだろう…と油断して瞑想の起点にしようとするカプレヒレを初見殺しすることが可能になるのです。
肝心な時に熱風外しまくった戦犯
ゴリランダー@きせきのタネ ※キョダイマックス個体
性格:いじっぱり
特性:グラスメイカー
実数値(努力値):181(44)-187(196)-111(4)-×-122(252)-107(12)
A,11n
HD,C161ペリッパーの暴風耐え
C206ブリムオンの珠フィールドワイドフォース(ダブルダメージ)耐え
C200ヒードランのダブルダメージ熱風耐え
S,ミラー意識で程よく
技
・とんぼがえり
・グラススライダー
解説
トリルエース3 自身の特性により火力を底上げできる最強の猫だましサポーター
猫でサポートした後にありがちな、サポーターが場に放置されるという事がゴリランダーの火力ではないためすぐ攻撃に移れる点が魅力的です。
調整は昔調整して以来お気に入りとなっている、ADベースの配分。
チョッキは持たせられないけどチョッキ並みの特殊耐久を確保したいな~…という願望から生み出された調整です。
ペリッパーの暴風やヒードランの熱風も耐えることが出来るため、通常のH振りだけでは耐えられない攻撃を耐えながら自慢の火力を押し付けていくことが可能です。
滅び構築くらいにしか採用されなさそうなとんぼ返りですが、状況に応じて後攻とんぼからトリルエースに即座に繋ぐことが出来るように採用しました。
ゴリランダーミラーでも打点になります。
性格:ようき
特性:ふかしのこぶし
実数値(努力値):176(4)-182(252)-120-×-80-163(252)
ASぶっぱ
技
・あんこくきょうだ
・ふいうち
・まもる
解説:
特に語ることはなさそうなAS悪ウーラオス。構築で重めな相手のトリル始動役を手助けを絡めてワンキルすることが出来るのが魅力です。
化身ボルトと並べてダイジェット+暗黒強打で荒らしに行ったり、トリルエースで暴れまくった後の終盤の掃除役として活躍したりと構築のかゆいところに手が届いてくれます。
アシレーヌのハイパーボイス,ヒードランの熱風の威力増加になってくれるため、ダイアークが打てる通常のダイマックス個体で採用しています。
化身ボルトロス@突撃チョッキ
性格:ようき
特性:まけんき
実数値(努力値):159(36)-157(172)-96(44)-×-101(4)-179(252)
HB,A197霊獣ランドロスの珠ダイロック+砂ダメージ耐え
A172ドラパルトの+1珠ダイホロウ耐え
S,最速
技
・ばかぢから
・うっぷんばらし
解説
トリル展開出来ない場合の補完エース。ファイヤーやレイスポスをけん制してもらうために、持ち物を突撃チョッキにしました。
手助けや弱点保険が発動されたとしても、無理やりダイアーク,ダイホロウを耐えて負けん気のトリガーにできるため無駄がありません。
S13から増加傾向にあったレイスポス+ピッピorトゲキッスの並びに対しても、臆せず選出することが出来ました。
うっぷん晴らしはアイアンテール,とんぼ返りとの選択になる技ですが、レイスポスやドラパルトを負けん気が発動すれば単体で処理できるようになるという点から採用しました。
3.選出パターン
・パターン① トリル展開 基本選出
先発
後発
ゴリランダーの猫だましからトリックルームを貼っていくパターン。
後ろの2体を即出ししてトリルターン中に暴れさせたいので、ゴリランダーは切り捨てても構わないという感じで動かします。
トリルを貼った後はひたすら手助けウドハンで相手を削り、ゴリランダーが倒れた後にヒードランかアシレーヌのトリルエースを出して、手助けを絡めたダイマックス技でゴリ押していきます。
・パターン② トリル展開 (対バナコーポリ2)
先発
後発
バナコーポリ2は初手にバナポリを投げがちであるため、ヒードランの初手ダイマで対抗していきます。
ポリ2はサイチェンでヒードランのダイバーンを避けてくることが多かったため、ポリ2側に手助けダイバーンを打ち、フシギバナを破壊してました。
・パターン③ トリル展開 (対ドラパルト+ピッピorトゲキッス)
先発
後発
+
or
ドラパピッピorトゲキッスといった、手助けを絡めてクレセリアをワンパンしてくるこのゆび役との対戦での選出
クレセリアは手助けをアシレーヌに打ちながら、アシレーヌはダイフェアリーをドラパルトに打ちます。
大体の人は手助けホロウでクレセを落としに来るためクレセは倒されますが、こちらはダイマックスドラパルトと交換で倒すことが出来るため、ダイマックスターンを温存して有利に立ち回れます。
裏は素で速いウーラオスとドランゴリランダーの選択です。
・パターン④ ダイジェット展開 (スイッチトリル)
先発
後発
+
or
トリル展開出来無さそうなガラルファイヤー入りレイスポス入りに対しての選出
序盤にボルトウーラオスでダイジェットから暴れていき、終盤クレセリアのスイッチトリルから範囲技持ちのトリルエースで〆を狙っていきます。
クレセの手助け,サイチェンでボルトのサポートをしながらダイマックス技を通していくこともできるため非常に対応範囲の広い補完選出となります。
パターン⑤ ダイジェット展開 (レヒレ意識)
先発
後発
+
or
相手のパーティーにレヒレがいるけどボルトだけにレヒレの処理任せるのはまずいよな~…というときの選出。
あまりやりませんが後続がとにかく遅いポケモンで並ぶことになるため、出来る限りボルトウーラオスで暴れ切りたいです。
4.最後に
冠環境ではずっとこの6体を信じて使い続けてきました。
同じ6体を使い続けていながらどのシーズンでもレート1900↑を達成することが出来たので、環境の変化があっても柔軟に対応できる構築に仕上がったんじゃないかなと思います。
前の制限ダブルではサマヨールと共に戦い続けてたので、今年のルールはクレセリアと戦い抜く…と意気込んで3か月間使い続けてきましたが、まさかの来期からのルールは伝説戦という事で環境ががらりと変わってしまいました。
俺の全国ダブルはもう終わりかよ…って感じであっけない気持ちになりましたが、伝説戦は自分がJCSに出場することが出来たルールとあって感覚としては大体掴めているところがありますので、その経験を生かして頑張っていこうと思います。
5.動画
S12~14で使用した構築を紹介予定です!