【ポケモンSVシーズン1ルール】ダブルドラフト杯準優勝 奇襲雨サナイルカマンダ 構築記事編
こんばんは、四季卿です。
今回は1月末に開催されたダブルドラフト杯で準優勝した構築をご紹介します。
こちらでは事前ドラフトで選択した7体から6体を構築に組み込み、大会に臨んだ構築記事をご紹介します。
来期からはルールも変わりますし、普段のランクマで応用できる部分は少ないですが「実況者大会におけるメタ貼りの考え方」について参考になれば幸いです。
前回のドラフト選定はこちら→
使用した構築はこちらです。
前回のドラフトで参加者全員が獲得したポケモン一覧
2,個体紹介
特性:トレース
性格:控えめ
実数値(努力値):
175(252)-×-112(212)-165(36)-136(4)-101(4)
HB: A204カイリューの鉢巻ノーマルテラス神速確定耐え
A178マスカ―ニャの鉢巻トリックフラワー(急所補正)確定耐え
C:11n
技構成: ムーンフォース,サイコショック,トリックルーム,守る
解説:
いつものサーナイト。
トリル起動役としてHBに厚めに振るとガブの地震とかに余裕をもって立ち回れるので素晴らしいです。
基本的に追い風構築にトリルを返すという役割なので選出自体は控えめですが、雪崩で事故ったりとかしたら話にならないので「隠密マント」を採用。
まくろさんが「バンギルガルガン」を獲得しているため、怯みに怯えずトリルを貼れると狙いました。
技はムンフォ,トリル,守るは確定として最後の技は悩みました。
画像の通り「まくろ」さんはイルカマン対策の「呼び水」トリトドンをバンギルガルガンに組み込んでおり、せっかくイルカマンが刺さっていても出せません。
サーナイトにエナボを仕込んで破壊することも考えたのですが、
パーティー画像を運営に提出した後に参加者のブロック分けが行われるというルールのため、そもそも同ブロックで当たらない可能性もあります(つまり腐る)
…そのため無難にサイコショックにしました。
性格:ずぶとい
実数値(努力値)
191(244)-×-127(244)-155-125-123(20)
S:準速70族抜き
技構成: オーバーヒート,虫の抵抗,怒りの粉,守る
解説:
こちらもランクマッチで愛用してるHBガモスです。参加者に合わせて奇襲テラスをする案もありましたが、参加者のYURINさんが♂イエッサンとは言え「グレンアルマイエッサン」の並びを獲得してしまってたため、そのまま悪テラスで使用。
構築単位で重いドドゲザンやサーフゴーを一撃で倒せるオーバーヒートを選択し、虫の抵抗はグレンアルマイエッサンだけでなく幅広い特殊アタッカーへのデバフで刺さります。
他のこの指ゴツメポケモンと違い「炎の体」による火傷がリスクとして付きまとうプレッシャーがガモスの強みでありますが、構築内で岩の一貫性がヤバすぎたのでそこだけが懸念点でした。(故にこの構築はまくろさんの構築を、最大限対策するように組んでます。)
ボーマンダ@命の珠 格闘テラス
特性:いかく
性格:臆病 CS
技構成:流星群,暴風,テラバースト(格闘),守る
解説:
奇襲テラバーストその1。
このルールは「参加者の7体の選択したポケモンを見せあって構築を組む」ルールとなっております。
加えて対戦はBO1,テラスタイプを事前公開などもありません。
つまり本来ありえない対面で奇襲テラバーストから数的有利を取れば勝ちにつながるゲームだと考えました。
今回のボーマンダは主にまそらさんの「ドドゲザン」まくろさんの「バンギラス」まつげさんの「キリキザン」を意識した格闘テラス持ちです。
ドドゲザン,キリキザンは共に不一致炎技程度は耐えてきますし、何より負けん気で火力の上がった不意打ちがキツイ。
格闘テラスなら悪技を半減しつつ4倍弱点でワンキル出来るため、スムーズに試合を展開出来ます。
またまくろさんのバンギルガルガンに関してはワイガペリッパーで雪崩を防ぐことは出来るものの、それだけでは相手もわかってる情報なので不十分です。
格闘テラスはバンギに4倍弱点を付けるというのもありますが、岩技も半減に抑えられるため、ワイガ読みでストーンエッジとか打たれてもケアできます。
また本来苦手なバンギルガンをボーマンダで見るという立ち回りが出来るという事は、まくろさんの取り巻きにもある程度対応可能になるという事。
雨イルカの天敵であるトリトドンをペリッパーの手助け+暴風で大きく削れますし「トリトドンのためだけに有利なポケモンに引かなきゃいけない」…というワンテンポ遅れを取る動きに対応が出来ます。
持ち物はテラバーストで拘る動きは流石に弱いので打ち分け出来る命の珠。
眼鏡型で使ってた時のようにタイプ一致飛行テラ暴風でチンパンするわけでもないのでこれでいいと思います。
ちなみにこれだけまくろさんの構築をガンメタ貼っておきながら、予選は別ブロックになってしまい対戦することなく終わりました()
ジバコイル@突撃チョッキ 飛行テラス
特性:アナライズ
性格:冷静 HC
S:最遅
技構成:10万ボルト,ラスターカノン,ボルトチェンジ,テラバースト(飛行)
奇襲テラバーストその2。
水→草と変わっていきパーティー提出の2時間前に「これ飛行の方がよくね?」ってなって急きょテラピース50集めたガバ個体(その分活躍はしてくれましたが)
飛行で採用した理由は「がはく」さんの「水ケンタロス」「アーマーガア」「ヘイラッシャ」「キョジオーン」の受け構築(特にアーマーガアのボディプレス)に強くしたかったから。
単純に4倍弱点を消せるのでボルチェンサイクルは回しやすくなりますし、テラバーストでモロバレルなど面倒な草ポケモンへの打点にもなるのでこれで正解だったと思います。
ペリッパー@オボンのみ 草テラス
特性:あめふらし
性格:のんき
実数値(努力値):
167(252)-×-145(92)-115-111(164)-63
HD:C162ボーマンダの珠流星群耐え
S:最遅(バンギラスとの天候意識)
技構成: 暴風,手助け,ワイドガード,守る
動画で使用してた個体から更にCを削り耐久に回した形。性格もB補正にしました。
理由は言わずもがな、まくろさんの「バンギルガルガン」対策。オボン込みで複数回後投げ出来るようにし、天候の取り合いに有利に立てるようにしました。
素早さはSに下降補正をかけてないバンギラスと対峙した時に天候を取れる「のんき最遅」相手も下降補正をかけていた場合は普通に雨が消えるのですが、流石にそんなピンポイントメタはしてこないだろうと考えました。
ちなみにイッカコノヨに関しては「コノヨザル」はスカーフ、「イッカネズミ」は広角レンズ型の偽装で使う可能性を考慮に入れました。
まくろさんのパーティーに対してはバンギルガルガンからにせよ、イッカコノヨからくるにせよマンダペリッパーで投げるつもりでした(前者は当然天候を奪って、カクトウテラバーストで一撃)
イッカコノヨの叩きは構築全体が遅いので割とどうしようもないのですが、他の参加者が自慢のメタで掻い潜ってくるのを読んで、普通(?)の方では来ないと予想
そのためコノヨザルがマンダに命がけを打ってた場合守って、ネズミのネズミ算をペリッパーが確実に10回耐えるようにオボンにしたという理由です。
ちなみにこんだけガンメタ貼ったまくろさんとは予選で別ブロックになったため、事前考察は泡となりました
イルカマン@防塵ゴーグル フェアリーテラスタル
特性:マイティチェンジ
性格:意地っ張り
実数値(努力値):
207(252)-228(220)-117-×-107-125(36)
S:準速70族抜き
技構成:ウェーブタックル,ジェットパンチ,テラバースト(フェアリー),守る
解説:
正義のヒーロー
奇襲テラバーストその3.
イルカマンの最大の弱点は「初手に交代を強要されるため、相手のドラゴンの処理が遅れる」点にあります。
特にまつげさんの獲得した「シャリタツ」は呼び水でジェッパンを吸い取ってくる天敵。
他にもサザンドラやドラパルトなど多様なドラゴンが案の定ドラフトされている環境なので、ドラゴン対策は必須です。
今回のイルカマンは「変身しなくてもテラフェアリーでドラゴンを狩る」正義のヒーローがコンセプトです。
参考元:
こちらのイルカマンはシングルなので火力強化アイテムの鉢巻が必須でしたが、
ダブルではペリッパーの手助けという最強のバフ役がいるので、持ち物自由でいきなり1ターン目からドラゴンを倒せます。
ナイーブ状態の貧弱な火力でも、物理耐久の低いシャリタツや4倍弱点のサザンドラは当然一撃。
手助けを絡めればドラパルトまでギリギリ倒せます。
何より一貫してると思われがちな流星群をフェアリーで透かせるのはデカい。
持ち物は自由度が高いので「防塵ゴーグル」を選択。
私のウルガモス含め「このゆびとまれ」を獲得できなかったプレイヤーは「いかりのこな」で味方を護るしかないため、そこに雨ウェーブタックルがぶっ刺さります。
水の一貫が凄い環境なので相手の防御手段を1つでも無下に返すとイルカは強い。
あとキノガッサやモロバレルといった催眠系を舐めてたため、それの対策も。
そのため素早さはがはくさんのキノガッサやまつげさんのキリキザンを抜ける「準速70族抜き」に設定しました。
選出パターンは対戦相手によって確実に変わるため割愛
3,完走した感想
剣盾の時もドラフト杯のお誘いを受けて生放送で対戦してたのですが、全戦全敗という見るも無残なお通夜放送になった苦い経験がありました。
あらためて提出したパーティーを見ても完成度は非常に低く「なんでこんな弱いパーティー組んだんだ」という後悔しかありませんでした。
そのため今回は
「ドラフトで選ぶポケモンの順番」
「構築全体のコンセプトをきっちりまとめる」
「参加者が選んだ7体からどのような対策が考えられるか」
…を入念に調べ上げメタ貼りに望みました。
ここまでやったのは、USMの実況者大会「このゆびとまれ杯」以来ですね
(あの時も予選全勝で最終3位でした)
どうやら自分はランクマのような不特定多数のポケモンから環境を読むよりも、実況者大会のような個人メタの方が才能があるのかもしれません。
自分でいうのもなんですが対人メタには自信があります。
最近のポケモン実況者動画は量が重視されるようになってから、長期間スケジュールが拘束される実況者大会が減りつつあり寂しい気持ちもあります。
だからこそ今回のドラフト杯のお誘いをいただけたのは非常にうれしかったですし、久しぶりに実況者大会のメタゲームを楽しむことが出来ました。
相変わらず優勝に縁がないので次こそ天下を取りたい
主催のルートさん。参加者の皆さま…長期間ありがとうございました!
4.動画
2月頭から対戦模様を動画でご紹介します!ポケモンの採用意図や参加者へのメタ貼りなども解説していく予定なのでぜひ!