【ポケモン剣盾ダブル】S32最高レート1925 サナイベルオーガ
お久しぶりです。四季卿と申します。
今回はS32で使用したサーナイト構築をご紹介させていただきます。
当ブログでは「サーナイト構築を多く紹介する」と書いておきながら、剣盾当初から一度も書いてなかったので、記事として残すのは初めてになりますね。
一応好成績を残したサーナイト構築は過去に動画としてご紹介していましたが、こうして文章として残すのも後々役立つかもしれません。
さて肝心の成績なのですが、S32では最高レート1925を達成することが出来ました。
最終日にボロクソに溶かしてしまったのですが(反省点に関しては後述)伝説2体環境の中でサーナイトを使ってる人は数少なく、恐らく最高成績なのではないかと思います。
使用した伝説はイベルオーガ。全体のパーティーはこちらになります(シーズン最終日と比べて微調整を加えたポケモンがいるので、構築記事では修正前の配分と修正後の配分をご紹介します。レンタルは修正後の構築です)
公開しているレンタルになります。
1.構築経緯
前期に長期間使ってたイベザシで最終8位を達成したのでひとまずこのルールでの区切りをつけた私の次の目標
GS環境でもサーナイトが使いたい。
今までもサーナイトでレート1900越えを達成したことは何度もありましたが、それは鎧の孤島が解禁される前のガラルダブルの話。
冠の雪原で準伝説が解禁された後の全国ダブル、禁止伝説を1体だけ採用した竜王戦ルールではサーナイトの活躍を見いだせず、ずっとお蔵入りしていました。
視聴者からもこの点は指摘されていて、いつかこのルールでサーナイトを活躍させられれば…と思ってました。
そして時は流れ伝説2体採用のGSルール。先月ついにサーナイトの役割を見つけ出し瞬間ですがレート1800を達成することが出来ました。
その時のパーティーがこちら
(現在レンタルは非公開)
追い風イベルライチュウからのカイオーガで制圧する構築は以前から存在していましたが、イベルタルが物理である関係と守るを採用するスペースがない関係から「白バドパルキア」に不利を取ると考えていました。
これをチョッキサーナイトで見れるようにして、パルキアとの殴り合いに勝つというのがコンセプトです。
隣にシードイエッサンを並べることで両方特殊方面に厚いため、ダイマパルキアとの打ち合いにはめっぽう強いです。
さらにワイドフォースの存在でモロバレルの行動も阻害させやすかったのもメリットだと思います。
この構築は多くの海外プレイヤーから評価され、動画でも紹介していただきました。
(個人的にJamesに動画にしてもらったのは一番うれしい)
しかし一方で課題も多くありました。
まずチョッキサーナイトの火力のなさ
努力値をHSに回してるためダイマ前提の立ち回りが多く、相手がサーナイトの行動を想定していきなり白バドに下げたときなんかは不利を取ることが多かったです。
2つ目は後続カイオーガがきついこと。
当時はロンゲで壁を貼ってダイマチョッキオーガでゴリ押してくるカイオーガが多かったため、初手物理イベルで返り討ちにできていたのですが、後続に出てくるタイプとなると有効打を持つポケモンが全くいないため、そのまま返り討ちにあってしまいます。
あとトリトドンが単純にきついのも課題です。
この点は放送でも指摘されててどうしようかと悩んでいたのですが、そんなときランクマでリスナーである「たいき」さんが僕の構築を参考にした構築でマッチングした時がありました。
彼はサーナイトの枠をニンフィアでイエッサンの枠をゴリランダーで使ってたのですが、これを見てゴリランダーを採用すればイベルタルにカイオーガ対策を一任させずに済むと考えました。
また彼は放送内でダイアークでDが下がったH振りパルキアは、サーナイトの眼鏡ダブルダメージシャインで落とせると進言してくれたことを思い出し、実際にダメ計を回したところぴったり落とせると判明
この指トリルを狙われても両方せん滅することが出来るので、完璧な対策です。
最近のパルキアは珠を持たせた攻撃な型が多いのも追い風でした。
こうして課題を2点攻略したサナイベルオーガ構築が完成しました。
ちなみに初めに言っておくとサーナイトはほぼ対白バドパルキア専用ポケモンなので選出率は一番低かったです。白バドパルキアに対してはめっぽう強かったのですがまあ仕方ないね…
2.個体紹介
サーナイト@拘り眼鏡
・特性:トレース
・性格:控えめ
・実数値(努力値)
143-×-86(4)-194(252)-135-132(252)
C:D↓状態のH197パルキアをダブルダメージシャインで確定1発
S:大体のトリルパルキアを抜けるよう準速
・技構成
マジカルシャイン,ワイドフォース,マジカルフレイム,トリック
・個体詳細
構築の始発。サーナイトを活躍させるために相性のいい禁伝を探した結果、イベルオーガにたどり着いた。
そしてイベルオーガが苦手とするパルキアに対しての役割をサーナイトが担ってもらう事にする。
素早さは環境に存在するトリルパルキアの最大Sを調べた結果、130相当と判断し準速まで伸ばした。
同じ役割はカプテテフでもできそうだが、サーナイトの差別点は「トリック」の存在。
ダイマした時にウォールの媒体になれるのはもちろんのこと、カイオーガを見てるのに舐めて出てきたガエンポリゴン2にメガネトリックを渡すことで置物にできる。
2つ目はマジカルフレイム。眼鏡状態で打つことはまずないだろうが、ダイバーンの媒体としたり相手の特攻を下げたりと汎用性は高い。技範囲が広いのは重要。
3つ目はワイドフォース。これもダイマ前提であるが、ダイマが切れた後でも強力なエスパー全体技として機能する。
この構築は猫だまし役を3体採用してる&カイオーガの存在で初手猫トリルをする人は少ない。
そのため粉や指でトリラーを守る傾向にあるため全体技で対応することは重要である。
ガオガエン@防塵ゴーグル
・特性 いかく
・性格 わんぱく
・実数値(努力値)
変更前
202(252)-135-145(172)-×-121(84)-80
HB:A244ザシアンの+1聖剣を最高乱数以外耐え
変更後
202(252)-136(4)-145(172)-×-115(36)-86(44)
HB:A244ザシアンの+1聖剣を最高乱数以外耐え
S:無振りブラッキー抜き
・技構成
フレアドライブ,挑発,猫だまし,捨て台詞
・個体詳細
ザシアン,白バドへの後投げが安定するため採用。物理相手にクッションになってもらいたいため、HBベースでの配分。
トリルモロバレルに蹂躙されてはお話しにならないので防塵ゴーグルを採用。挑発も入れることでより強固にしている。
変更後は素早さをブラッキー抜きにしているが、これは構築単位でグラードン構築にいるブラッキーの行動を許しがちなため上からあくびでかき乱される前に挑発で止めたかったため。
特に語ることはないだろうが、このポケモンを5年間愛用してる僕の考えは猫だましは相手へのプレッシャーを与える技であること
守るや交代を読んで捨て台詞を使えるとアドがとれて美味しい
イベルタル@命の珠
・特性 ダークオーラ
・性格 陽気
・実数値(努力値)
202(4)-201(252)-115-×-135-151(252)
・技構成
イカサマ,ダブルウイング,不意打ち,追い風
・個体詳細
構築のエース。特殊型と違い物理型の優れている点は「ふいうち」でエレキを縛れること、チョッキカイオーガに強いこと。
構築にライチュウを採用することでボルトザシアンのダイジェット展開を、猫+追い風で簡単に切り返せる。
勿論エレキネットイカサマでボルトには大ダメージ。ザシアンも手助けイカサマで倒せる(たまに耐えられる)
追い風以外でも素早さを上げる手段として、ダイジェットの媒体にもなるダブルウイングを採用。素の威力はクソ雑魚だがエルフーンやウーラオス、ヌケニンのタスキを貫通できるのは嬉しい。
逆にダイアークのDダウンの恩恵を受けられてないため、ダイマが切れると途端に火力不足に陥る。下がった特防を利用してカイオーガで暴れよう。
カイオーガ@うしおのお香
・特性 あめふらし
・性格 おくびょう
・実数値(努力値)
176(4)-×-110-202(252)-160-156(252)
・技構成
潮吹き,冷凍ビーム,こんげんのはどう,守る
・個体詳細
イベルタルのジェットアークで暴れた後のスイーパー。上から殴れるうえ特防も下がってる相手に打つ潮吹きは、ダイマックスポケモンすらも破壊する。
カイオーガがいるおかげで相手はガエンランドといった威嚇枠の選出を躊躇するようになり、だからこそ物理イベルが刺さるという相性補完も生まれます。
故にゴリランダーを始めヘイトを集めるポケモンであるため、守るの採用は確定。
サブウェポンもオーガが突破の難しいトリトドンやゴリランダーに少しでも抗うために冷凍ビームを採用しています。
持ち物はうしおのおこう。神秘の雫じゃない理由はお香という「縁起物」を持たせることでライチュウの歌うの命中率を上げるためです(超理論)
実際バンバン当ててくれたのでビビりました。
ゴリランダー@おはなのおこう
・特性: グラスメイカー
・性格: いじっぱり
・実数値(努力値)
201(204)-165(36)-111(4)-×-122(252)-107(12)
A:無振りカイオーガをフィールド下グラスラで確定1発
HD:C222カイオーガのダブルダメージ雨潮吹きをフィールド回復込みで確定3発
C222カイオーガの珠冷凍ビームを確定耐え
S:ミラー意識で程よく
・技構成:
グラススライダー,10万馬力,猫だまし,守る
・個体詳細
自慢のHDゴリランダー。ダイジェットの的になるから守るは欲しい…けどカイオーガへの後出し性能は欲しいという事でこの配分となりました。
ゴリランダーのグラスラ耐えというのはカイオーガ側も耐久調整をしやすいため、無理に1発で落とそうとするよりかは、確実に相手の反撃を耐えて2発で落とす方が使いやすいと思います。
10万馬力は殆ど打たないので選択なのですが、ザシアンに打って勝てた試合もあるためまあまあ
だったら帯の方がよくね?と思うかと思いますが、先制技のリーチを伸ばすことが重要と考えグラスラの火力を安定して引き上げられるお香にしました。
きせきのたねではなくお香の理由は(ry
・特性 ひらいしん
・性格 臆病
実数値(努力値)
変更前
159(188)-99-84(68)-110-100-178(252)
HB:A244ザシアンのA↑1石化を確定3発
S:最速
変更後
151(124)-99-92(132)-110-100-178(252)
HB:A167化身ボルトロスのダイジェット+A244ザシアンのA+1石化耐え
S:最速
・技構成
エレキネット,歌う,手助け,猫だまし
・個体詳細
イベルオーガは当たり前ですが電気タイプがめちゃくちゃ重いため、けん制できるライチュウを採用。
元々は調整先の指標が解らずザシアンの石化確3という微妙な調整で使ってましたが、ボルトザシアンを相手する際にジェット+石化を耐えないと、猫追い風からのエレキネットのムーブができないのが判明したので修正。
珠ボルトのジェットはどうやっても石化圏内に入っちゃうので無理でした…
まあそもそもオーガボルトザシアンのザシアンってじゃれつく入れてることが多いですし、石化打たれたことなんて一度もないですが保険として入れとくといいでしょう。
エレキネットはイベルの追い風ダイジェットと合わせて徹底的に相手を抜きされるため採用。ほっぺすりすりと違い2体に刺さるのと、ひらいしんに引っかからないのがみそです。
手助けはとなりを強化する技としてライチュウの技構成ではメジャーでしょう。
ラストの歌うはめったに環境では見かけない技ですが、これは配布限定のライチュウです。
歌うライチュウの強さに関してははっきり言って最強クラスの催眠技だと考えています。以下その理由について
1,避雷針なので催眠を無効化するダイサンダーが効かない
めちゃくちゃ理不尽な技ですよね。フシギバナですら防塵ゴーグルで対策出来ます。
2,猫だまし、手助け、エレキネットで仕事が完結してるので暇なときに気軽に打てる
他にやることがないときに打てる催眠ほど気軽なものはありません。猫だましで相手の動きを止めたり、手助けで強化したりネットでS操作したり…
フシギバナは催眠しかやることないですが、ライチュウは無限に行動の選択肢をつくれます。感覚としてはゴチルゼルに近いかもしれません
3,素で速い
上から打てるのは強い。当然のことですね。
4,身代わり貫通
意外とこれを知らない人が多くて、催眠を身代わりでかわそうとするザシアンを歌うで眠らせた試合も何回かありました。後攻催眠なのでアドです。
…というように不利な試合を一発でひっくり返す無限の可能性を持った催眠ポケモンがライチュウなのです。
1900達成の7割くらいはライチュウで歌いまくったからといっても過言ではないでしょう。
ちなみにライチュウがミラーしたときはお互いがお互いを倒せなくてクソゲーになると昔から言われています。
こんなポケモンが流行したらこの世の終わりですね。S33では流行らないことを願っています。
3.選出
1,基本選出
先発
後発
or
猫+追い風orダイジェットからカイオーガで暴れるパターン
レジエレキから来た場合はとなり次第ではダイアタックして突っ込んでくるパターンもあるので、ダイアークで早急に落とすのが良いでしょう。
2,対グラザシ(リンヤパ)
先発
後発
上手い人はザシアン+オーロンゲで壁から展開してくる人が多かったので、威嚇でザシアンをケアしつつ猫ジェットでオーロンゲを落とす展開。
トリトドンを出す人もいたりいきなりグラリザから入る人もいたりで正直その場のアドリブで乗り切ってました。
3,対オーガザシアン(壁系)
先発
後発
猫+ダイアークでダイマオーガを削ってこちらのカイオーガを通す展開。
カイオーガの振り方次第ではダイアーク2発で落ちないケースがあるので難しい。
大抵裏はゴリラザシアンなのでガエンを丁寧に扱ってあげましょう
4,白バドパルキア
先発
後発
イベルでダイアーク打ちながらサーナイトでシャイン打って解決。
パルキアがダイマしてきてもシャインがめっちゃ入るのでそのまま殴り勝てます。
初手ポリ2ガエンからきた場合はトリックで眼鏡をポリ2に押し付けます。
白バドが白いハーブ型だと少し面倒かもしれません
4.きつい構築(反省点)
1,エルフ(トルネ)オーガザシアン+ボルト(ツルギ)
所謂マッスルパとゆずパ亜種ですね。いきなり先制追い風出来る構築はマジでキツイです。
初手オーガかザシアンのじゃんけんになるのに加え、裏から出てくるツルギorボルトがきつすぎる。
ボルトツルギは初手で来る分にはまだ対応できるんですが、流石に盤面整った状態だとキツイ。
こっちはサーナイト以外の5体を全部投げたいのに向こうは4体で解決するのでそりゃそうだという感じです。
2,追い風脱出エルフ+珠ディアルガ
エルフーン自体が択の塊なので猫だまし読みで手助けを打つのか、それとも追い風をするのかわからない。
それに加え上からのディアルガが受からない。
ロンゲディアルガみたいにイベルが上からダイアーク打てるディアルガなら、まだ後続カイオーガでゴリ押しできますが…
ライチュウで歌うのも視野です。
3,キュレムイエッサン
盾役のシードイエッサン抜いて猫だまし3体入れたらそりゃそうだという感じ。
イベルのダイウォールでダイマターンを枯らし、ライチュウのネットでS操作
そこからカイオーガを通す感じでしょうか。
ライチュウで歌うのも(ry
4,
無理です。
5.最後に
4の反省点からもわかるのですが、トップメタといわれる構築に対して有利とれる構築と不利取る構築の差が激しすぎました。
そこが最終日にレートを溶かしてしまった原因なのかなと感じます。
特にエルフーントルネロス絡みの追い風構築にはほぼ絶望的で、トリルを構築に入れるのも視野に入れるべきだったと思いました。
肝心のサーナイトについてですが、選出率は確かにパーティー内で一番低かったです。
ですが出した試合は必ずといっていいほど活躍してくれ、その様子は配信を見ていただいた皆様なら実感いただけたのではないでしょうか。
僕の中では最高のサーナイト構築だと思っていますし、このポケモンがいなければイベルオーガでは白バドパルキアには勝てません。
そんな感じで特定の構築にピン差しでも刺さる役割でも、相性の良い相方を見つけることが出来れば伝説環境でも好きなポケモンで高レートに行ける。
それを実感できただけでも大きな収穫でした。
剣盾当初はバンバンサーナイトで潜りまくってましたが、最近は種族値のインフレからボックスにお留守番していました。
久しぶりにサーナイトでここまで燃え上がる対戦ができた1か月はとても充実したものでした。
記事を書いてる途中で知ったのですが、新作SVでもサーナイトが内定したらしいですね。
ぜひ新作でもサーナイトで高レートを目指したいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。レンタルは冒頭の画像で貼ってありますので、よろしければ使ってみてください!