姫と騎士団

ポケモン,ダブルバトル,サーナイト

【S11ダブル使用構築】三展開アシレサマヨナット

お久しぶりの構築記事投稿です。こんにちは、四季卿と申します。

 

今回はS11ダブルで使用したパーティーをご紹介させていただきます。

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成績は最高レート1965 順位3位

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最終レート1862  最終73位

 

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…となりました。

 

 

このルールはS10と同じく、特定のポケモンが使用禁止となるダブルバトルであり

 

ゴリランダーやエースバーン,ガオガエン等、ダブルバトル環境ではメジャーなポケモンが使用禁止となった特殊ルールでのバトルとなります。

 

来シーズンからは準伝説が解禁され全く別物の環境になるため、本記事の内容が生かされるかは怪しさがありますが、制限ルールで私が2か月間考察した結果の集大成という事でまとめさせていただきます。

 

 

1,構築経緯

ゴリランダーやエースバーン等が使用禁止となり、私が長い間愛用していたアシレサマヨナットレイ復権するのではないか…というところから構築スタート(9月序盤)

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S10序盤にまくろ(@makuro_pokemon)さんという方が、手助けサマヨール+襷テラキオンという並びを組み合わせて瞬間1位を達成されていたのを見て、

 

襷のタイマン性能と手助けを絡めることで岩雪崩による削り、インファイトで格闘弱点のダイマックスに対して高負荷をかけられるという点が魅力的と感じテラキオンを採用。

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初手に襷テラキオン+サマヨールで手助け雪崩で雑に削った後、タイミングを見計らってスイッチトリルを行い後続アシレナットで制圧する…という基本選出が完成しました。

 

先発f:id:gardevoirismypartner:20201101092226p:plain+f:id:gardevoirismypartner:20201101092031p:plain

 

後発f:id:gardevoirismypartner:20201101092012p:plain+f:id:gardevoirismypartner:20201101092157p:plain

 

テラキオンは高速アタッカーであるため、トリル展開の他にダイジェットを絡めて展開したいと考え、これまたシーズン序盤に話題だったオンバーンを採用

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S+1準速パッチラゴンを素で抜ける素早さからダイジェット、ダイドラグーンで削りに行くことが出来ます。

 

サマヨールと同様「おみとおし」を特性に持つため、先発起用で相手の持ち物を判断し、ゲームプランを立てやすくなります。

 

最後にこれだとナットレイやアーマーガア等の鋼ポケモンへの打点が乏しいため、炎タイプを採用したいと考えました。

 

S10では「いかりのこな」によるトリルサポートや、オンバーンのダイジェット展開と両方に相性が良く「むしのていこう」で処理に困りがちなポリゴンZを弱体化させられる「防塵ゴーグルウルガモス」を採用していました

 

相手してて厄介だった「挑発ファイアロー」に対しても、いかりのこなで攻撃を吸いつつサマヨールでトリルを狙ってました。

 

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しかし襷がないためすぐにやられてしまう点「むしのていこう」によるCダウンが汎用的でない点が気になり、S10では最終90位といまいちな結果で終わりました。

 

S11ではウルガモスの枠を変更したいと思い他の炎枠を模索することにしました。

 

考えた末に登場したのがエンニュート

・構築で若干重めなフェアリーに抜群が取れる

・猫だましによるサポート

テラキオンと組み合わせて袋叩き展開が取れる

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この3つを評価し採用することにしました。

 

テラキオンに袋叩きギミックを採用する戦術は過去に珠ドラパ+襷テラキオンとして存在します。

 

今回は袋叩きの戦術だけに頼らず、襷テラキオンの単体性能を存分に発揮できる手助けサマヨールと組み合わせることで、袋叩き展開,手助け+襷テラキオン展開と戦術の幅を広げることができます

 

これでトリックルーム,ダイジェット,袋叩き3つの展開を構築に組み込むことが出来たため、幅広い構築とマッチングするレーティングでは非常に対応範囲の広い構築になりました。

 

特に今シーズンは冠の雪原ブームでレートが過疎っており再戦が頻発していました。

そんな中で再戦に対しても様々な選出パターンを用意できた本構築が、自己最高順位を出せた理由の一つなのかなと思います。

 

以下 個別解説です。

 

2,個別解説

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アシレーヌ@しんぴのしずく

特性:うるおいボディ

性格:ひかえめ

実数値(努力値) 185(236)-×-94-195(252)-136-83(20)

 

S:準速セキタンザン抜き

 

ハイパーボイス

ムーンフォース

ハイドロカノン

・まもる

 

解説:

構築の出発点。ゴリランダーが使用禁止になったという事で、以前のような強さを発揮できると考えました。

ハイパーボイスオンバーンダイマックスを切る際にメインウェポンとなる水技。

ハイドロカノンはトリル展開でアシレーヌダイマックスを切る際に使用する技です。

 

命の珠をオンバーンに取られてしまったため持ち物は「しんぴのしずく」

基本的に水技をぶっ放すので火力強化アイテムは水技だけで十分でした。

 

素早さは基本セキタンザン入りは「ギミックを発動させる前に始動役を倒す」立ち回りを取っているため、残ったセキタンザンを抜けるラインに設定。

 

しかし60族は同族もですがニンフィアなど素早さラインが曖昧なことが多く、トリル下の行動が不安定になることも多かったため所説です。

 

 

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サマヨールしんかのきせき

特性:おみとおし

性格:なまいき

 

実数値(努力値):147(252)-×-162(92)-80-188(164)-27

HD:C161リザードンの熱風ベース晴れサンパワー珠キョダイゴクエン耐え

S:最遅

 

ナイトヘッド

・サイドチェンジ

・手助け

トリックルーム

 

解説

初手出ししたときに「おみとおし」によるアイテム判別で立ち回りの幅が広がり、耐久も高い優秀なトリックルーム役という事で採用。

テラキオンと並べた時に相手の水ウーラオスがスカーフだと判別できると、ナットレイに下げる立ち回りも安定します。

耐久は使い慣れたD重視の配分で採用。

 

サイドチェンジは構築単位でどうしようもなかった挑発ファイアロー構築に対するメタとして入れました。

テラキオンと並べた際に相手のファイアローの挑発を避けて、テラキオンの岩雪崩でファイアローを倒すという立ち回りを取っていきます。

ファイアロー構築は炎打点をアローに一任してることも多く、テラキオンで先に倒してしまえばナットレイ詰めも狙いやすくなりました

 

手助けはサマヨールサマヨールたりえる(?)最強技。

テラキオンに打って手助け+インファイトで無振りダイマジュラルドン,ダイマラプラスを高乱数で破壊できるため、そのまま数的有利を取っていくことが出来ます。

他にも雪崩での削りを強化したり、ダイマックスポケモンの火力を底上げし無理やり一体持っていく動きが出来る等、サマヨールが置物にならない強力な技でした。

 

 

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ナットレイ@突撃チョッキ(S10では食べ残し)

特性:てつのとげ

性格:ゆうかん

実数値(努力値):181(252)-148(164)-163(92)-×-136-36


HB:A182ウーラオスインファイト耐え

S:最遅

 

パワーウィップ

アイアンヘッド

・叩き落とす

・ボディプレス(S10では守る)

 

解説

アシレサマヨとタイプ補完が優れているトリルアタッカー

より火力のあるダダリンにすることも検討してましたが、氷技が等倍であるという点がラプラス入りと相手する際に重要になってくると感じそのままで

 

一般的なHA配分と違い少しBに努力値を回してますが、これは構築単位で処理に困ったウーラオス(特に水)を倒す選択肢を増やすため。

こいつの攻撃を耐えて殴り返せるポケモンは一匹でも多いほうが良いという考えのもと、ナットレイ努力値をBに回しました。

 

鋼技はトリル下のピッピやブリムオンへの打点を意識して「アイアンヘッド」を採用。

元々は守るを使える残飯型にしていましたが、S10で回してた感じ相手のナットレイへの打点が欲しくなり「ボディプレス」採用と同時に突撃チョッキ持ちに変更

 

叩き落とすはトリル下で面倒なダダリンへの打点として採用。

ダイアークとして活用することでアシレーヌの火力を底上げできます。

 

 

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テラキオンきあいのタスキ

特性:せいぎのこころ

性格:ようき

実数値(努力値):167(4)-181(252)-110-×-110-176(252)

ASぶっぱ

 

インファイト

いわなだれ

・じしん

・ちょうはつ

 

解説:

初手の削り性能の高さから採用。サマヨールオンバーンと並べてガンガン殴っていきます。

「手助けインファイト」は耐久に甘えた格闘弱点のダイマックスポケモンを一撃で破壊できるパワーを持ち、初手にダイマックスを切りがちな「ラプラス」「ジュラルドン」「ポリゴンZ」あたりをワンパンし数的有利を取っていきます。

 

いわなだれもこちらのダイマックスポケモンの圏内に押し込むという点では優秀な削り技で、手助けをからめることで非ダイマポケモンを4~5割近く削ることが出来ます。

追加効果の怯みもグッド!レートでは沢山の上振れを拾いました。

 

使用感覚としてはサマヨール+襷バンギラスに近いです

じしんは元々はシーズン序盤に増えていたストリンダーへの打点として採用していましたが、テラキオンダイマックスを切る際にダイアースの媒体としてパッチラゴンなどへの打点として使用できました。

ちなみにセキタンザンは手助けダイアースをしても落とせません(味方殴りに期待する)

 

挑発はモロバレルに打ったり、トリルミラーになった際に相手のサマヨールを止めるために採用。

ダイマックスした時はダイウォールの媒体にもなります。

 

 

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オンバーン@いのちのたま

特性:おみとおし

性格:おくびょう

実数値(努力値):161(4)-×-100-149(252)-100-192(252)

CSぶっぱ

 

りゅうせいぐん

・ぼうふう

かえんほうしゃ

・まもる

 

解説:

ダイジェット展開の要

高い素早さからのダイドラグーンやダイジェットは、禁止されたドラパルトを思い出させるスペックでした。

足りないといわれがちな火力は、テラキオンアシレーヌとの全体攻撃技と合わせることで補う事が可能です。

 

火炎放射は鋼タイプへの打点が乏しいことから採用。

追い風ではなくダイジェットによる素早さ操作で動かしたいため守るも採用。

たまに追い風読みで挑発打たれることがありアドでした。

 

ダイマ時は命中不安ぶんぶん丸なので、トリル展開と違いダイジェット展開ではダイマックス中に場を荒らしきります。

 

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エンニュート@防塵ゴーグル

特性:どんかん

性格:おくびょう

実数値(努力値):144(4)-75-80-163(252)-80-185(252)

CSぶっぱ

 

・ヘドロ爆弾

・ねっぷう

ねこだまし

・ふくろだたき

 

解説:

最後の補完枠として採用。オンバテラキのダイジェット展開、サマヨテラキのトリックルーム展開は相手のモロバレル絡みのトリパに対して薄かったため、テラキオンへのふくろだたきでまとめて破壊しようと考えました。

 

シーズン終盤では袋叩き+スイッチトリル…というくみあわせが上位帯で多く発生してたため、この発想は悪くなかったのかなと思います。

 

エンニュートは他の袋叩き役と違って「鋼に打点がある」「フェアリーに打点がある」という点が優秀だと考え選択しました。

モロバレル+ブリムオンのような阻止が難しいトリックルームでも、防塵ゴーグルを持たせることで簡単に対策が可能となります。

その他のトリパは猫だましからの挑発テラキオンで対処できました。

 

基本選出に組み込まれることは稀ですが、相手視点「袋叩き」ギミックを第1に警戒しなければいけないため選出がゆがみます。

その袋叩きを意識した先発に対し、こちらの手助けサマヨテラキやダイジェット展開が刺さることが多かったです。

 

袋叩きパは昔はあまり好きではない戦術でしたが(USMで散々ボコられたため)選出誘導としての袋叩きは最強クラスに強かったです。

強力な展開方法を選出画面で見せておいて、実際には相手が予想しない選出でイージーウィンする。

選出誘導という考えは今後のルールでも生かされる戦法であるため、今後も理解を深めていきたいと思いました

 

3,選出パターン

 

・パターン① トリル展開

先発:

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後発:

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先発サマヨテラキで手助けを絡めて相手を雑に削り、タイミングを見てスイッチトリル

→アシレナットで制圧していきます。

ファイアロー入りにはサイドチェンジを用いテラキオンで挑発を受けながら、岩雪崩でファイアローを処理していきます。

 

水ウーラオスのスカーフには注意

 

パターン② ダイジェット展開

先発:

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後発:

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中速よりのパーティーやアシレサマヨナットレイでは突破が難しい「パッチラゴン」入りに対しての選出

エンニュートは猫ダイジェットの動きを作りたいときに先発に置きます。

オンバのダイジェット+全体技で場を荒らし、削れた相手をアシレーヌハイパーボイスで〆たりナットレイで詰めるのが理想です。

 

パターン③ 袋叩き展開

先発:

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後発:

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トリパミラー,その他袋叩きが刺さってそうな相手に対しての選出

テラキオンダイマックスさせずに岩雪崩で強引に削っていくことが多いですが、無理やり一体持っていきたい…という場面ではダイマックスを切ります。

 

 

 

4,最後に

 

今期は最高レート1965,最高順位3位までレートを上げることが出来ましたが、最終的には73位まで溶かしてしまいました。

しかし不思議と後悔の気持ちはなくやり切ったという達成感が残りました。

 

今までの僕だったら「最終順位2桁載せればそれで満足」という気持ちでレートをやっていたのですが、本当に強くなるためにはその先…高順位帯でも恐れずに戦うメンタルが大事なんだと考えるようになりました。

これはレートだけでなく公式予選でも同じことだと思います。

 

今シーズンは序盤から終盤までガチでやり込み瞬間1桁も何度かとりました。

今までの「逃げの姿勢から脱却しよう」そういうシーズンだったと思います。

 

その結果ダメだったとしても得られたものは多かったです。きっと今後のシーズンでも役に立つと信じています。

 

来年こそは公式予選を抜けて再び全国へ行く

そういう気持ちで次のランクマッチは頑張っていきたいと思いました。

 

5,動画

S11で使用した構築を対戦動画で紹介予定です!